Sora no kanata e 『ライフ・イズ・ビューティフル』

『ライフ・イズ・ビューティフル』

過酷な状況の中では、人は絶望を選んだ方が楽なんだろう。
悲しみや苦しみを感じ、そして最後は何も感じないようにあきらめてしまった方が･･･。

最後まで希望を持ち続けるには強い意志がいる。
絶望を希望に変えるエネルギーがいる。

この映画の主人公は、最後まで家族に希望を与え続け、そして自分も希望を捨てなかった。
どんな状況もユーモアに変え、一日一日を前向きに。
ライフ・イズ・ビューティフル。
まさにその言葉どおりの人生。

「笑い」は不謹慎だという人もいる。
でも、苦しい辛い状況のときほど、「笑い」が必要だと思う。
なぜなら、「真剣」と「深刻」は違うから。

「笑い」は心に余裕を与え、生きる力を与える。
「深刻」になってしまったら、前は見えない。
霧の中に迷い込んでしまう。

私たちはあまりに過酷な状況に遭遇すると、
絶望した方が楽なときがある。

なぜなら、何も考えなくていいから。
そして、何もしなくていいから。

そうやって悲惨な現実から、身を守る。
あきらめることで何も感じなくする。

ナチスの収容所で、いつ殺されるかわからない。
常に死がつきまとう。

そんな過酷な状況の中で生きる希望を持ち続けることが、
どれだけ大変なことか。

本当の心の強さが必要なんだと思う。

「人生はすばらしい！」
　
平和な今だからこそ、胸を張ってそう言える生き方をしたい。

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