fc2ブログ

39[刑法第三十九条]

  1. 2007/11/17(土) 17:48:15|
  2. 映画♡
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
【刑法第三十九条】
一.心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス
一.心神耗弱者ノ行為ハ其刑ヲ減刑ス

この規定を問いかける作品。



ある殺人事件で逮捕された柴田真樹(堤真一)には、事件当時の記憶がなく、意味不明の言動が。
弁護側は心神喪失を主張、精神鑑定の結果は多重人格。
ところが鑑定を行った教授の助手・小川香深(鈴木京香)は、被告人の精神障害に疑問を抱き、
独自に鑑定を進めるが・・・。








これは、1999年の森田芳光監督の作品。
公開時に観に行った作品だが、かなり鮮烈な印象が残っている。

ひとつは精神鑑定というもの、そして、刑法第三十九条のあいまいさ。

人が人を裁くということは、生半可なものではない。
吟味に吟味を重ね、判決が下されるのだろう(と思いたい)。
これは何となくの印象だが、最近の事件の弁護側は、何かというと心神耗弱とか、心神喪失に持っていくような傾向があるように感じるのは、気のせい・・・?

そしてもうひとつ。

責任能力がない(罪を犯したことを理解していない)と判断した場合、普通に考えれば責任が取れる能力(罪を犯したと認識できる能力)を養うフォロー(治療も含めて)が必要なわけで、本来はかなりの労力が必要だろう。
しかし、今の日本でそんなフォローをしているとはとても思えない。
だから、再犯率は自然と高くなるだろう。
・・・と、そんなことを考えた。

そして、一番強く心に残ったもの。

人生を何に費やすか。    

これはネタバレになるので、詳しくは書かないが、
ある辛い出来事があって、そこからの人生をどう生きるかは無限の選択肢がある。
にもかかわらず、この映画の中である人物が選んだ道は、あまりにも過酷で悲しく、
そして辛すぎる。

自分の人生をかけて、何を手にしたかったのか。この人にそう問いかけたくなる。
残酷な事実を乗り越えて、生きていく道を選ぶことの方が
地獄のような日々なのかもしれないが、
それでも、自分の人生を生きる強さが必要なんだと、そんなことを感じた。

堤真一さんは圧巻です。
(決してファンとしての評価ではありません!)
重いテーマですが、オススメの作品!

↓よろしければポチッとお願いします♡


↓↓ここもクリックしてみてネ♪
チームマイナス6%


関連記事

テーマ:邦画 - ジャンル:映画


<<『ライフ・イズ・ビューティフル』 | BLOG TOP | 『犯さん哉』~リクツじゃあないから!!~>>

comment


 管理者にだけ表示を許可する
 


trackback