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『サイド・エフェクト』引き込まれる心理戦。

  1. 2013/09/18(水) 16:04:46|
  2. 映画♡
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先日14日、午後から予定が空いたので、
TOHOシネマズデイということもあって、映画を観ることにした。

で、選んだのが『サイド・エフェクト』。

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↓↓ここから先はネタバレが含まれます。











【あらすじ】
金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談。エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き……。    (シネマ・トゥデイより)

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薬には必ず副作用(サイド・エフェクト)がある。
ただし、どんな症状が出るかは個人差がある。

そして薬を患者に使うことで製薬会社から利益を得、
患者の信頼を得るために、患者が望む治療(投薬)を行うドクター。

その上、カウンセリングや精神療法では起こりやすい「転移と逆転移」の問題もあり・・・。

そんなよくあるであろう背景を巧みにからめ、一つの事件へ発展させていく。


受け持ったうつ病患者、エミリーが夫を殺してしまう。しかも犯行を何も覚えていない。
投薬中の薬には、副作用として「夢遊病状態」があった。

しかも犯行前からその副作用と思われる症状が出ていたことを、
夫の申告で主治医であるバンクスは把握していた。
だが、本人の強い希望で投薬を続ける判断をしていたのだ。

患者を守るために薬の副作用であると証言すれば、
副作用を知りながら投薬を続けた医師としての責任が問われる。

そんなジレンマの中、ある疑問がわいてくる。
彼女は本当にうつ病なのか・・・そして夢遊病状態だったのか?

それを確かめるために、バンクスはエミリーにある「わな」をしかける。


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「うつ病」という、科学的な検査では診断ができない精神疾患。
そんな特性から、本当に病気なのかを判断するのが難しい分野でもある。

医者という専門家をどこまで欺けるのか。医者と患者の心理戦は見ごたえがある。


詐病(病気のふりをすること)を扱った邦画が以前あった。
39 刑法第三十九条」という森田芳光監督の作品。
この作品の詐病の目的は、「サイド・エフェクト」とは違うが、
医師と患者の心理戦という要素は共通しているように思う。





エミリーは裁判で責任能力がなかったとされ「無罪」となる。
彼女のうつ病が演技だとしたら「有罪」だが、一度出た判決は覆らない。


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バンクスは、彼なりの裁きを下した。有罪に匹敵する方法で。




この今流行りの「倍返し」的結末に、「ほ~っ!」とうならされた。


なかなか見ごたえのある作品である。



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