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『少年H』 なかなかよかった。

  1. 2013/08/17(土) 16:51:31|
  2. 映画♡
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この時期、毎年映画やドラマで太平洋戦争が描かれる。

その中で、今回観に行ってみたのが『少年H』。

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あらすじ:
昭和初期の神戸。洋服仕立て職人の父・盛夫(水谷豊)とキリスト教徒の母・敏子(伊藤蘭)の間に生まれた肇(吉岡竜輝)は、胸にイニシャル「H」が入ったセーターを着ていることからエッチというあだ名が付いていた。好奇心旺盛で曲がったことが嫌いな肇だったが、オペラ音楽について指南してくれた近所の青年が特別高等警察に逮捕されるなど、第2次世界大戦の開戦を機にその生活は暗い影を帯びていく。やがて、彼は盛夫に対するスパイ容疑、学校で行われる軍事教練、妹の疎開といった出来事に直面し……。(シネマトゥデイより)

戦時中、ほとんどの国民は、何となく「おかしいな・・・」と思いつつその場の空気に合わせ、
そして、気づかぬふりをして、あるいは自分に嘘をついて、それでも毎日を一生懸命生きていたんだろう。

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それが敗戦となったとたん、アメリカから違う価値観が一気に押し寄せる。

今まで信じてきたもの、自分に言い聞かせてきたことはすべて覆り、
日本人は道しるべを失った。


この映画は、日本人がそこからアイデンティティを構築していこうとする中で、
揺れ動く葛藤やエネルギーを伝えているような気がする。

  
「この戦争がどうなるか、よう見とくんや。

戦争はいつか終わる。その時に、恥ずかしい人間になっとったらあかんよ。」


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父が息子に伝えるこの言葉は、どんなに困難な状況にいても、
人間が忘れてはならないことは何なのかを考えさせられる。


映画を観終わって出口に向かう時、周りは年配の方が多かった。
どちらかというと、若い人に観てほしい映画だ。


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