fc2ブログ

『つやのよる』。意外とおもしろい。

  1. 2013/02/03(日) 22:49:58|
  2. 映画♡
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
『愛とは行動すること』とは、かのビクトル・ユゴーの言葉。

艶の行動が「愛」とは思わないが、欲求のままに生きるそのパワーはすさまじい。

つやのよる01

つやのよる公式HP


↓↓ここから先は多少ネタバレが含まれます。







【あらすじ】
春二(阿部寛)は艶という女性と駆け落ちまでして大島へとたどり着くが、気ままな妻の不貞に翻弄(ほんろう)されてきた。そんなある日、艶の病気が発覚し、さらには昏睡(こんすい)状態に陥ってしまい、これまで無心に彼女を愛し続けてきた彼は激しく動揺する。ついに春二は最愛の妻と深い仲だった男性たちに、艶が瀕死(ひんし)の状態にあることを知らせようと思い立つが……。 (シネマトゥデイより)


艶という一人の女性の生きざまが、関わった男の人生を一変させ、
そしてその妻や恋人、娘の心に大きなうねりとなって押し寄せる。

艶は本当の愛に出会った実感があったのだろうか。
本物の愛に出会うために体でつながり、そして自分の存在理由を探し続けたのではないか。


そして、艶に惹かれる男たちや、艶の存在に動揺する女たちも、愛への餓えがある。

tsuyanoyoru02.jpgtsuyanoyoru03.jpgtsuyanoyoru04.jpg

tsuyanoyoru05.jpgtsuyanoyoru06.jpgtsuyanoyoru07.jpg


描かれている物語は、愛欲とそれに翻弄される男女の姿。
まるで昼メロさながらなテーマである。
だがこの映画から伝わってくるものは、そんな重苦しい、ドロドロしたものではなく、
むしろほのぼのした空気さえ感じてしまったのである。

tsuyanoyoru01.jpg tsuyanoyoru08.jpg

特に、艶の最初の男の妻(小泉今日子)と夫の浮気相手(荻野目慶子)が
パーティー会場で取っ組み合いになるシーン。

tsuyanoyoru09.jpg


昼メロなら、ドロドロ感が際立つところだろうが、見ている側としてはそんな感じはみじんも受けない。

「しょうがないわねぇ。はいはい。」と言って、止めに入るふりをして、
全然止める気はなく、「好きなだけおやり」と心の中では思って見ているような心境なのだ。

「ほんと、バカだよね」という、温かく見守るスタンスだ。
だから最後まで、意外と重くならずに観ることができた。

この感覚は、私独特の感じ方なのかもしれないけれど。


なかなかの演技派を揃えてきただけのことはあるなと思いつつ、
だからこそひとつだけ、島の少年の存在がしっくりこなかったのが残念。


なかなかおもしろい映画を観れて、よい週末になった。

つやのよる02





↓よろしければポチッとお願いします♡

blog ranking02


↓↓ここもクリックしてみてネ♪
チャレンジ25 site


関連記事

テーマ:気になる映画 - ジャンル:映画


<<『八重の桜』 5話でとうとう泣かされた。 | BLOG TOP | 『ストロベリーナイト』観てきた。>>

comment


 管理者にだけ表示を許可する
 


trackback